著者の言葉
現在、学校教育で、「探究型学習」が強く求められており、教育課程としてそれを多く行う国際バカロレア(IB)教育に関心が高まっています。本書は、IBが、日本の教育にどんな示唆を与えるか、どのような方法で「探究型学習」を提供しているか、どんな効果をあげているかなどを、学術研究の立場からまとめたものです。本書は、「IBが至高である」ということを述べるものでは全然ありません。IBという枠組みから日本の教育を捉え返した際に、本書が改善のためのきっかけになれば、執筆にかかわった研究チームのメンバーとして、うれしく思います。
(国際未来教育基幹高等教育センター助教・松本暢平)