千葉大学の本棚：cu-Books

著者の言葉

医学の進歩は新たな専門用語を増やしたため、その膨大な用語を日々覚えることは医療者にとり楽なことではありません。本書は千葉医学に連載された「医学用語語源対話」シリーズの中から神経用語解説を抜粋し、神経解剖・生理学用語ならびに神経症候学・病理学用語に分け、あらに不足専門用語を加筆し系統的に書き改め編集しました。医学用語特に神経学用語は馴染みがうすく、医療関係者にも敬遠されがちです。専門用語はそれぞれ「概念」を示す表象であり、「限定」され「境界」を定義して使用されています。その語源を知れば、難しいと思われる神経学用語の意味もより深く理解できるのではないでしょうか。本書は医学の中でも精神・神経学に関係した用語語源を対話形式で解説しました。対話者の会話をじかに聞く気分になっていただき、読後に個々の用語が語源と連鎖して記憶されることを期待します。