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千葉大学薬学部名誉教授が収集した植物標本の画像約4万8千点を千葉大学学術リソースコレクション(c-arc)から公開しました
更新日: 2021-3-30 対象:全学/アカデミック・リンク・センター
デジタル・スカラシップの概念に基づき構築したデジタルリソースを全面的に活用した学術活動を行うための新しい教育研究基盤【千葉大学学術リソースコレクション c-arc 】から、千葉大学薬学部の故・萩庭丈壽名誉教授(1917-1996)が収集した植物標本の画像約4万8千点をIIIF準拠画像で公開しました。
IIIF(トリプルアイエフ)は,近年急速に普及しているデジタル画像の国際規格で,画像の部分拡大や比較が手軽にでき,研究への利活用が容易なだけではなく,ギャラリーとして楽しむこともできます。
【c-arc 萩庭植物標本データベース】
https://iiif.ll.chiba-u.jp/main/haginiwa.shtml
【IIIFビューワーの使い方】
https://iiif.LL.chiba-u.jp/main/how-to-use.html
「萩庭植物標本データベース」について
「萩庭植物標本データベース」は、故・萩庭丈壽(HAGINIWA Joju, 1917-1996)千葉大学名誉教授が生涯にわたり採集・収集したさく葉(押し葉)標本のデータベースです。日本全土の顕花植物の約95%を含むと言われ、2018年時点の調査ではすでに絶滅した植物・絶滅危惧種の植物が1000種以上も含まれており(環境省レッドリスト2018による)、質・量ともに日本の自生顕花植物のさく葉標本として比類がないものです。
これらの膨大な量の植物標本は萩庭名誉教授の逝去後11年の歳月をかけて、ゐのはな山岳会や千葉大学薬友会(薬学部同窓会)の有志を中心に結成された萩庭標本データベース作成協力会により、標本の整理、デジタル写真撮影、標本ラベルのデータ入力、植物名・採集地名の補完などの作業が行われました。そして2002年の千葉大学薬学部ウェブサイトでの試験公開を経て、2008年にデータベースが完成、2012年には「千葉大学学術成果リポジトリCURATOR」に収録されました。標本の現物については薬学部校舎の移転を機に、2005年にその全てが国立科学博物館に移管されています。
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