お知らせ
IIIF画像で『戦後日本デザインの軌跡 1953-2005:千葉からの挑戦』展の展示作品を公開しました
更新日: 2020-01-15 対象:全館/アカデミック・リンク・センター
デジタル・スカラシップの概念に基づき構築したデジタルリソースを全面的に活用した学術活動を行うための新しい教育研究基盤【千葉大学学術リソースコレクション c-arc 】から、2006年に千葉市美術館で開催された『戦後日本デザインの軌跡 1953-2005 : 千葉からの挑戦』展の展示作品のうち 222点を IIIF準拠画像で公開しました。デザイン作品集がIIIF準拠画像で公開されたのは国内初です。
【c-arc 千葉大学工学部工業意匠学科・デザイン工学科卒業生デザイン集】
https://iiif.LL.chiba-u.jp/main/IDCU.shtml
【IIIFビューワーの使い方】
https://iiif.LL.chiba-u.jp/main/how-to-use.html
IIIFビューワー表示例
『戦後日本デザインの軌跡 1953-2005 : 千葉からの挑戦』展は、国内で草創期からデザイン教育を行い、戦後の経済復興期から高度成長期にかけて、家電・インテリア・広告など幅広い分野に優れたデザイナーたちを送り出してきた千葉大学工学部工業意匠学科(現 総合工学科デザインコース)出身者によるデザイン作品を一堂に会するものでした。自動車・家電・日用品・公共サインなど約400点を、5つに時代区分しデザインの歴史を概観しながら、創作者が意識がされることが少ないインダストリアルデザインのデザイナーとその営為を照射し、戦後日本の社会発展と文化創造にデザインが果たした役割を浮かび上がらせるという意欲的な展示内容でした。そして、日常の中に時代を先導してきたデザイン作品の数々は、千葉大学のデザイン教育・研究の成果を示すものでもありました。
千葉大学附属図書館では、展示作品の中から権利者の許諾が得られた200点あまりを撮影し、2007年3月に【千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR 】から画像・動画を公開していましたが、今回、新しい国際的な画像公開規格IIIFに対応した画像で【千葉大学学術リソースコレクション c-arc 】から公開したことで、各デザイン作品をより精細に見やすくなりました。千葉大学卒業生による歴史的なデザインの数々をどうぞお楽しみください。
なお、『IDCU40 : 千葉大学工学部工業意匠学科同窓会会員作品集』(1990年発行)及び『千葉大学工学部工業意匠学科・デザイン工学科 卒業生デザイン集』(2013年発行)についても、【千葉大学学術リソースコレクション c-arc 】からIIIF画像を公開する予定です。
参考:
- ・千葉大学附属図書館「『デジタル・スカラシップ』実現に向けて千葉大学学術リソースコレクション(c-arc)を公開」(千葉大学,2018.9)
- ・千葉市美術館編,宮崎紀郎・森仁史監修『戦後日本デザインの軌跡1953-2005 : 千葉からの挑戦』(千葉市美術館・美術館連絡協議会,2006.4)
- ・中村覚『IIIF Discovery in Japan』