お知らせ
1990年に発行された千葉大学工学部卒業生のデザイン作品集を学術成果リポジトリから公開しました
更新日: 2019-11-22 対象:全館/アカデミック・リンク・センター
『IDCU40 : 千葉大学工学部工業意匠学科同窓会会員作品集』(1990年発行)(以下『IDCU40』) を「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」からインターネット公開しました。
千葉大学工学部工業意匠学科(現 千葉大学総合工学科デザインコース) の卒業生239名による卒業後のデザイン業績が収録されています。自動車、家電製品、化粧品、文房具、家具、ロゴ、書体、交通施設サインなど多岐にわたるデザイン作品が収録されており、我が国有数のデザイン教育・研究機関として、国内外に活躍するデザイナーを輩出し、産業界の発展に寄与してきた千葉大学のデザイン教育の成果を示すものとなっています。
『IDCU40』は、工業意匠学科創立40周年の記念事業として1990年に発行され、その後約10年にわたって工業意匠学科新入生への入学祝い(卒業生の後に続いて素晴らしいデザインをして欲しいとの願いを込めたプレゼント)として贈られていました。しかし、残部数がなくなり、附属図書館の蔵書も利用が多く傷みが生じていました。附属図書館からの相談を受けた、宮崎紀郎 千葉大学名誉教授を中心とした千葉大学工業意匠系同窓会の尽力により、この度、『IDCU40』を電子化し、リポジトリ公開いたしました。
千葉大学ではこれまでに、2006年に千葉市美術館で開催された『戦後日本デザインの軌跡 1953-2005 : 千葉からの挑戦』展示作品、および、2013年に発行された『千葉大学工学部工業意匠学科・デザイン工学科 卒業生デザイン集』をリポジトリから公開しています。今回、最初の卒業生作品集である『IDCU40』もリポジトリから公開されたことにより、1921(大正10)年に創設された東京高等工藝学校を母体として、1949(昭和24)年に創立した千葉大学工芸学部から、工学部工業意匠学科、デザイン工学科、デザイン学科を経て、2017(平成29)年に改組した現在の総合工学科デザインコースにつながるデザインの歴史を概観することができるようになりました。
リポジトリから公開したデザイン作品は、「千葉大学学術リソースコレクション c-arc」からもIIIF準拠画像を提供する予定です。作品画像の細部が見やすくなり、学術リソースとして活用しやすくなるよう準備中です。
【IDCU40 : 千葉大学工学部工業意匠学科同窓会会員作品集】(1990年発行)
https://doi.org/10.20776/106378
【千葉大学工学部工業意匠学科・デザイン工学科卒業生デザイン集】(1990年発行分、2006年展示作品、2013年発行分)
https://opac.LL.chiba-u.jp/da/curator/search/800111/?lang=0&cate_schema=1000&mode=0
参考:
- ・宮崎紀郎「作品集WEB版について」
http://www.design-cu.jp/sakuhin_web/web_about.html - ・千葉大学「工学部概要」
http://www.eng.chiba-u.jp/faculty-about.html