CURATOR News - 学術論文のオープンアクセス拡大にむけた国際的な試行プロジェクトへ参加します (2016-08-29)



千葉大学は、学術研究成果発信の促進のために、米国の非営利団体 CHOR と科学技術振興事業団(以下、JST)による学術論文のオープンアクセス 1) 拡大にむけた国際的な試行プロジェクトに参加します。このプロジェクトは米国以外では初の取組で、大学の参加は現時点では千葉大学のみです。

■ プロジェクトの背景
 現在、学術研究の成果である学術論文が世界的に急増し、それにともない、学術論文の流通媒体である学術雑誌の購読価格も上昇しており、大学での購読継続が困難になりつつあります。一方,学術論文へのアクセスの保証は学術研究の発展のために不可欠であり、このような状況に対応するために,本学では、平成28年3月に「千葉大学オープンアクセス方針」 2) を策定し,本学の研究成果のオープンアクセス化を推進しています。

■ プロジェクトの概要
 今回参加するプロジェクトは、JST と米国の非営利団体 CHOR と連携による6ヶ月間の試行プロジェクトで、科学技術振興事業団による競争的資金制度の成果である学術論文のオープンアクセス拡大をめざすものです。CHOR は米国を中心に研究成果のオープンアクセス化に取り組む組織で、主要な商業学術出版者・学協会出版部が参加しており、米国政府から助成をうけた研究の成果論文について、各出版者のサイト上で著者最終稿 3) を公開し、その情報をデータベース化・提供するサービス CHORUS を運営しています。
 本プロジェクトでは、日本において CHORUS と同様の取り組みを試行的に実施するもので、米国以外では初の取り組みとなります。プロジェクト期間中には、サービスの実効性や、関係者・関係機関(研究者、学協会、機関リポジトリ 4) 等)への影響を調査します。
 千葉大学は、 現時点では、大学としては唯一の参加機関であり、機関リポジトリ運用者を代表して参加し千葉大学における JST による競争的資金制度による学術成果論文の効率的把握と、成果発信の強化を図ります。
 詳細は下記を御参照ください。

注)
1) オープンアクセス: 学術論文等をインターネットを通じて公開し、無料でアクセス可能にすること。
2) 千葉大学オープンアクセス方針: 千葉大学在籍の研究者による学術研究成果に対する学内外からの自由な閲覧を保証するための方針。
    http://www.ll.chiba-u.ac.jp/curator/about/doc/Chiba_Univ_OA_policy.pdf
3) 著者最終稿: 学術論文の査読を経て受理された最終稿。多くの出版社は有料出版物であっても、著者最終稿のオープンアクセスは認めている。
4) 機関リポジトリ: 大学等の研究機関内で生産された電子的な知的生産物を蓄積保存し,無料で公開するシステム。現在、国内では500を超えるシステムが稼働している。千葉大学の機関リポジトリは日本で最初にスタートしたもので、現在、9万件を超えるコンテンツを公開している日本有数のシステム。
    http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/


追加情報

■ 『カレントアウェアネス-E』No.312 に記事が掲載されました (2016-10-06)



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