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千葉大学附属図書館で働きたいとお考えの皆さんへ

千葉大学附属図書館では職員の採用を計画しています。
採用情報については「千葉大学採用情報」をご覧ください。

就職先として千葉大学附属図書館をお考えの方へ、附属図書館長と先輩職員からのメッセージをお届けします。

千葉大学附属図書館の組織や施設等に関する情報は以下のページをご覧ください。

附属図書館長メッセージ

千葉大学附属図書館長/アカデミック・リンク・センター長
竹内 比呂也

千葉大学附属図書館は、朝日新聞社の『大学ランキング』の図書館総合ランキングや蔵書数で上位に入るような伝統ある大図書館ではありません。しかし、千葉大学附属図書館には、新しい大学図書館のあり方を追求してきた長い伝統があります。国内の大学図書館で最初にwebページを立ち上げたのも、機関リポジトリの設置を日本で最初に計画したのも千葉大学附属図書館でした。また2011年には、「アカデミック・リンク」という新しいコンセプトの下で、空間、コンテンツ、人的資源の有機的な結合によって教育・学習を支える枠組みを立ち上げ、以来「考える学生の創造」を目ざして学習者の立場に立った多様な活動を展開してきました。これは高等教育改革における学修支援の一つのモデルとして、様々な政策文書などに取り上げられてきました。

新型コロナウイルス感染症の蔓延に対して、多くの大学図書館は閉館せざるを得なくなりました。場所と紙の資料だけに依存した図書館サービスが、学生さんたちがキャンパスに来られないというだけで、いかに役立たずになるかということが明らかになりました。千葉大学附属図書館は、このような中、アカデミック・リンク・センターと共同でオンライン学習支援ポータル「EYeL(エール)!」をいち早く立ち上げ、キャンパスに来られない学生さんたちのために多様なサービスの提供を開始しました。このような対応が短期間でできたのは、これまでの活動において、デジタル化を意識しつつ常に学習者と向き合い、大学図書館は何をすべきか、何ができるかということを考えてきたからだと思います。これまでの活動はもはや過去のことですが、その積み重ねがあったからこそ、今、ポストコロナの新しい常態に向かって力強く一歩を踏みだすことができるのだと思います。

私自身、今から三十数年前は、皆さんと同じように大学図書館で働こうと考えていた一志望者でした。そして実際に国立大学の図書館で働いたのち、縁あって教員となり、今日、教育研究に携わりながら、大学図書館の管理と運営の責任者をしています。かつて図書館員として働いていた頃に図書館の仕事は地味でなかなか周囲から認められず悔しい思いをしたことを胸に秘め、伝統的な図書館の良さを形を変えて残しながら、そして図書館の可能性をさらに広げるために、新しい技術や方法を生かして大学図書館は変わっていかなければならないと強く思っています。

一人でも多くの方が、千葉大学附属図書館が進もうとしている方向に共感してくださり、先輩達と共に歩もうと考えてくださることを心より願っています。

千葉大学附属図書館で働いています

利用支援企画課 アカデミック・リンクグループ 職員(2011年4月就職)

谷奈穂

谷 奈穂

主にALPS(アカデミック・リンク教育・学修支援専門職養成)プログラムの事務局を担当しています。大学における新しい専門的職員である「教育・学修支援専門職」の確立に向けて、プログラムの運営や提供するコンテンツの作成などに、アカデミック・リンク・センター(ALC)の教員と協働して取り組んでいます。また、SAであるALSA(アカデミック・リンク スチューデントアシスタント)と共に、学習や研究をサポートする活動をおこなっています。

これまで図書や雑誌の受け入れ管理業務も担当してきましたが、現在は、図書を触ることは全くと言っていいほどありません。そのため私の業務は、一般的にイメージされる大学図書館の仕事とは大きく異なるかもしれません。「それって図書館の仕事?」と言われるほど千葉大学附属図書館には様々な業務がありますが(ぜひALCのウェブサイトを見てみてください)、大学の一部として、学生や教員の学習、研究をサポートするという意味では、どれも確かに図書館が担うべき仕事なのです。今では職員の学びもサポートしているわけですから、業務の幅はいっそう広がっており、これからも拡大していくことでしょう。

このように千葉大学附属図書館は、先を見据えて新しいことをどんどん展開していく、どこよりもパワーあふれる大学図書館であると同時に、働きやすい職場であることも魅力です。

例えば、私は、現在育児中のため時短勤務をおこなっていますが、出産前と変わらない環境(変に仕事をセーブされることが無く、且つ負担がかからないよう配慮をしてもらえる)で働けています。また、新しいことに取り組むなかで大変なことも多くありますが、困ったときは必ず周りの先輩が助けてくれます。私は9年前、ここで働くことを決めました。長く働くほど仕事を覚えて退屈になっていくのかと思っていましたが、不思議なことに毎年楽しくなっていきます。ぜひ一緒に千葉大学附属図書館で働きましょう。お会いできることを楽しみにしています。

学術コンテンツ課 亥鼻分館係 職員(2016年4月就職)

※この文章は2020年に作成され、所属は当時のものです。

小林裕太

小林 裕太

私は元々、千葉大学に通う学生でした。図書館情報学系の講義や実際に図書館を利用することを通して、千葉大学附属図書館の新しい取組に触れ、次第に「ここで働きたい」という気持ちを持つようになり、今に至ります。

千葉大学には現在4つのキャンパスがありますが、そのうち図書館があるのは、西千葉、亥鼻、松戸キャンパスです。西千葉キャンパスの本館では全分野の資料を扱っていますが、医学・薬学・看護学部のある亥鼻キャンパスの分館では生命科学系の資料、園芸学部のある松戸キャンパスでは、園芸学系の資料というように、両分館ではそれぞれのキャンパスに所属している学部の分野に合わせた資料を主に扱っています。

私は現在、生命科学系の資料を扱う亥鼻分館で、図書選定・発注、雑誌契約を主に担当しています。そのほか、カウンター業務やガイダンスの講師を行うこともあります。以上のように、分館では本館に比べて広範な業務を担当するため、図書館業務全体の流れなどを把握することができるのがよいところだと感じています。

亥鼻分館の業務に加えて、アカデミック・リンク・センターの教員と共同で行う業務では、主にポータルサイトのデザイン・設計と実装を行っています。

具体的には、今年の4月に公開されたオンライン学習支援ポータル「Encourage YOUR e-Learning!」(通称EYeL!)で、ユーザーにとってわかりやすく、ほしい情報を見つけやすい構成を念頭におきながらデザインをしつつ、運用する側の負担をなるべく軽減するような機能を設計し、実装(=コーディング)も行いました。Webサイトの構成の部分では課を超えて、若手やベテランの別なく意見を交わしました。元々、趣味でWebデザインを行っていたため、そこでの知識や経験を活かしながら業務に取り組んでいます。

これは直接的な例ですが、このほかにも間接的に自分の経験が活きたなと思う場面もあり、自分の適正や力を存分に活かすことができるのがこの職場のよいところだと感じています。

この文章を読んでいる皆さんと一緒に働くことのできる日を楽しみに待っています。

アカデミック・リンクコンセプトビデオ