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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 文学部日本文化学科
平成23年度(2011) 授業コード:L13703101
言語学概説a
月4 田口善久先生

キーワード: 言語学 音声 音韻 言語の歴史 言語と社会

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。
The World Atlas of Language Structures Online 【http://wals.info/index
→ 言語類型論の方法論を使って、世界の諸言語を100を超える特徴ごとに分類し、世界地図にプロットしてあります。言語の特徴が世界中にどのように分布しているかが一目でわかります。また、言語学で重要だと考えられている言語特徴がどのようなものか、一流の学者による解説を読むことができます。
Ethnologue-Languages of the World 【http://www.ethnologue.com/
→ 全世界の6900を超える言語が系統分類されています。人類言語の膨大さを体感できます。
図書  本には、テーマに関連する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。
言語学に関する図書は、分類番号が「801」の書棚にありますので、直接その場所に行って、どのような本があるのか手にとってみましょう。
★のついている図書は、授業期間中(4月~8月)は本館1階 授業資料ナビコーナーにあります。

言語学(第2版)』 風間喜代三ほか著 東京大学出版会 2004
→ 言語学のすべてではありませんが、中心的な分野の伝統的な考え方について、初歩的な理解を得ることのできる入門書です。
★【本館L棟4階A 801/GEN 】
言語学入門』 斎藤純男著 三省堂 2010
→ 言語学のキーワードを丁寧に解説しています。一つ一つの説明は少ないですが、全体 像をつかむのには好適な本です。
★【本館L棟4階A 801/GEN 】
日本語音声学入門(改訂版)』 斎藤純男著 三省堂 2006
→ 世界の諸言語の発音を表記するための国際音声字母について、日本語を中心としつつ、コンパクトに解説しています。
★【本館L棟4階A 811.1/NIH】
音韻構造とアクセント』 窪薗晴夫, 太田聡著 研究社出版 1998
→ 音節、モーラ、アクセントなどの音韻論にとって中心的な話題を、歌、言葉遊び、言い間違えなど身近な題材を研究することを通して解明していきます。読者に考えさせながら解決へ向けて導いていく語り方はとても上手で、言語学に興味ある学生に薦められる本です。
★【本館L棟4階A 801.09/NIC 】
新世代の言語学 : 社会・文化・人をつなぐもの』 飯野公一ほか編著 くろしお出版 2003
→ 言語と社会の関係から言語の「使用」の面に着目した分野である社会言語学の入門書です。入門書といっても理論的説明よりも具体的な話題を提供して読者に考えさせるスタイルをとっていますので、理解しやすく感じられます。
★【本館L棟4階A 801/SHI】
言葉を復元する : 比較言語学の世界』 吉田和彦著 三省堂 1996
→ 言語の過去を復元する方法について、丁寧に解説しています。やや敷居は高い感じはしますが、歴史言語学の入門書としてもすばらしい本です。
★【本館L棟4階A階 801.09/KOT】
言語類型論入門 : 言語の普遍性と多様性』 リンゼイ J.ウェイリー[著] ; 大堀壽夫, 古賀裕章, 山泉実訳 岩波書店 2006
→ 言語類型論の基礎が一通り学べる入門書です。類型論に興味があったらまず手に取るとよいでしょう。訳もこなれており、読みやすいです。
★【本館L棟4階A 801.5/GEN】
世界言語文化図鑑 : 世界の言語の起源と伝播』 バーナード・コムリーほか編 東洋書林 2005
→ 世界の諸言語とその文字について、その発生から現在の分布までを地図で見ながら理解していくことができる教養書です。言語だけではなく、文化面の解説もあります。
★【本館L棟4階A 802/SEK】
雑誌  雑誌には図書よりも細かいテーマを扱った論文が載っているので、実際に手にとって眺めてみましょう。
月刊言語』 大修館書店 月刊
→ 2009年12月号で休刊となりましたが、是非バックナンバーを見てほしいです。各号ごとに異なったテーマで特集が組まれていますので、興味があるものを読んでみましょう。
【本館雑誌閲覧室 80ゲ】
参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。
「本館参考」にあるものは図書館内で利用して下さい。

言語学大辞典』(1-6巻+別巻) 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一編著 三省堂 1988-2001
→ 言語と言語学について、日本で読める最も網羅的で最も詳細な辞典。第1巻から4巻までは言語編で、第6巻は言語学の術語を扱っています。別巻として文字編もあります。
【本館K棟2階参考 803/G34】
現代言語学辞典』 田中春美編 成美堂 1988
→ 上記『言語学大辞典』とは切り口が違う部分もありますが、項目によっては詳しく書いてあり、参考になる辞典です。
【本館K棟2階参考 803/G34】
【本館L棟4階A 803/G34】
言語学百科事典』 デイヴィッド・クリスタル著 ; 風間喜代三, 長谷川欣佑監訳 大修館書店 1992
→ 言語学者で英語学者のクリスタルによる言語と言語学の総合的解説書。平易な語り口でわかりやすく述べられています。
【本館K棟2階参考 803/C957】
【本館L棟4階A 803/C957】


言語学的思考を深めるために
複数の日本語 : 方言からはじめる言語学』 工藤真由美, 八亀裕美著 講談社 2008
→ 日本語の諸方言を、世界の言語の中において観察したらどうなるか。言語類型論的視点から日本語の方言やいわゆる共通語の文法を見ると見えてくる、言語の多様性と共通性が興味深いです。教養書で言語学の入門書ではないのですが、言語学を知らない人にもお勧めできます。
【本館L棟4階A 815/FUK】
もし「右」や「左」がなかったら : 言語人類学への招待』 井上京子著 大修館書店 1998
→ 文化が違うとどのくらい言語表現が違うのか、言語表現が違うと人間の認識、行動にどう影響するのか。このような言語と文化の関わりを、指示表現、身体部位の表現、物を数える表現から興味深く語ります。言語学の知識を前提とせずに読むことができます。
【本館L棟4階A 801.03/MOS】
言語を生みだす本能』(上・下) スティーブン・ピンカー著 日本放送出版協会 1995
→ 言語を人間にとって基本的で本質的なものと考える著者が、さまざまな面から言語の本質に迫る本です。とてもわかりやすく書かれています。
【本館L棟4階A 804/GEN】
ことばと文化』(岩波新書) 鈴木孝夫著 岩波書店 1973
→ ことばが純粋に論理的なものではなく、それぞれの言語が存在する社会の文化と密接にかかわることを、親族名称などの用法を例にとりつつわかりやすく描き出しています。年代は古いものですが、今なお面白く読める名著です。
【本館L棟4階小型 801/KOT】


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本や論文を探す方法 (http://www.ll.chiba-u.ac.jp/pathfinder/pfsearch.html)
作成:千葉大学附属図書館 2011.10.1