書誌学概説

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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 教養展開科目
平成23年度(2011) 授業コード:G15C41101
書誌学概説
火2 高木 元 先生

キーワード: 書物(本・図書・書籍・典籍・草紙・冊子・巻子本・写本・板本・活版本・電子本・和本・唐本・漢籍)・メディア・出版・印刷

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

国文学研究資料館 ヴァーチャル展示「和書のさまざま―書誌学入門」 
→ 国文学研究資料館が毎年行っている書誌学の入門展示「和書のさまざま」のWeb版です。
慶應義塾大学附属研究所〈斯道文庫〉 
→ 和漢の書物の現地調査と書誌学的方法による精密な研究を行っている研究所のWab Pageです。
参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。
「本館参考」にあるものは図書館内で利用して下さい。

日本古典籍書誌学辞典』 井上宗雄[ほか]編著 岩波書店 1999
→ 現時点において、もっとも信頼しうる日本古典籍に関する辞典です。
【本館参考 020.033/NIH】
近世書籍研究文献目録 増補改訂版』 鈴木俊幸編 ぺりかん社 2007
→ 「研究文献目録」と称しながらも、実は書物史(印刷出版史)の新たなカテゴライズを試みた快著。
【本館参考 020.21/KIN】
日本書誌学用語辞典』 川瀬一馬著 雄松堂書店社 1982
→ 唐本・漢籍を柱にするのでなく、日本に現存する古書全般を扱うための参考図書として編纂された辞典。
【本館参考 020.31/NIH】【本館閲覧室2階 020.31/NIH】
書誌學辭典』 植村長三郎著 教育圖書 1942
→ 書誌学とそれに関連する広汎な分野から用語を収録、解説した戦中に刊行された書誌学辞典。
【本館参考 020.3/U42】
図書学辞典』 <長澤規矩也編著 三省堂 1979
→ 「装丁」「写本」など、その語が使われる場面ごとに項目立てされた辞典です。
【本館参考 020.3/N22】
出版を学ぶ人のために』(増訂新版) 出口一雄編著 第一書店出版部 1980
→ 情報は古いですが、それ故に20世紀における出版史として貴重な情報を提起してくれます。
【本館参考 023/SH99】
図書  本には、テーマに関連する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。
書誌学に関する図書は、分類番号が「010」「020」で始まる書棚にありますので、直接その場所に行って、どのような本があるのか手にとってみましょう。
★のついている図書は、授業期間中(4月~8月)は本館1階 授業資料ナビコーナーにあります。

書誌学入門 : 古典籍を見る・知る・読む』 堀川貴司著 勉誠出版 2010
→ 古典籍に関する情報を、実践編・知識編・応用編に分け、丁寧に解説。巻頭に文様見本と色見本が付いています。
★【本館閲覧室2階 020.21/SHO】
日本書誌学を学ぶ人のために』 廣庭基介, 長友千代治著 世界思想社 1998
→ 和本についての一般標準的な普通の知識をわかりやすく解説。200ページほどのボリュームで、読みやすいです。
★【本館閲覧室2階 020.21/NIH】
江戸の板本 : 書誌学談義』 中野三敏著 岩波書店 1995
→ 対象を板本に絞った、書誌学解説書。板本の性質、モノとしての構成要素、本文の構成要素等に分け、説明します。
★【本館閲覧室2階 022.31/EDO】
原典をめざして』(新装普及版) 橋本不美男著 笠間書院 2008
→ 「原典復元」「本文異同」「装幀」等、古典研究の基本姿勢「原典をめざす」ために必要な情報をまとめた1冊。
★【本館閲覧室4階 910.23/HAS】
和本入門』『続和本入門』 橋口侯之介著 平凡社 2005(正) 2007(続) 
→ 神田神保町の和本を長年扱ってきた古書店主の著述で有用です。
★【本館閲覧室2階 022.31/WAH】
和本の海へ : 豊饒の江戸文化』 中野三敏著 角川学芸出版 2009
→ 42に及ぶ和本の紹介から、江戸文化の様々な局面を知ることができます。和本への興味が高まるかも。
★【本館閲覧室2階 022.31/WAH】
リンボウ先生の書物探偵帖』 林望著 講談社 2000
→ 軽妙な語り口ですいすい読み進められると同時に、書誌学についての知識も得られます。
★【本館閲覧室4階小型 020/RIN】
こんな本があった!江戸珍奇本の世界』 塩村耕著 家の光協会 2007
→ 和書の宝庫である西尾市立岩瀬文庫の紹介しています。
★【本館閲覧室2階 026.7/KON】
日本古典書誌学総説』 藤井隆著 和泉書院 1991
→ 10ページに及ぶ目次には細目も記載され、索引的に使えて便利です。
★【本館閲覧室2階 020.21/NIH】
製本』 上田徳三郎口述 ; 武井武雄図解 大日本印刷株式会社ICC本部 2000
→ 技術者自らが、製本作成の手工的な技法を詳しく説明。図が多く、製本の工程を具体的に知ることができます。
★【本館閲覧室2階 022.8/SEI】
江戸時代の図書流通』 長友千代治著 思文閣出版 2002
→ 整板本全盛期の江戸時代の書籍の流通について、図版を中心にして解説しています。
★【本館閲覧室2階 024.1/EDO】
江戸の読書熱 : 自学する読者と書籍流通』 鈴木俊幸著 平凡社 2007
★【本館閲覧室2階 023.1/EDO】
絵草紙屋江戸の浮世絵ショップ』 鈴木俊幸著 平凡社 2010
→ 近世文学を専門とする著者の本2冊。書籍の出版・流通のシステムから、教育の普及と読者の成立状況等について論じています。
★【本館閲覧室2階 023.1/EZO】
図説書誌学:古典籍を学ぶ』 慶応義塾大学附属研究所斯道文庫 勉誠出版 2010
→ A4サイズの本なので、掲載されている図版が大きくはっきりしています。書誌学にまつわるコラムを多数掲載。
★【本館閲覧室2階大型 020/ZUS】
紙と本の保存科学 第2版』 園田直子著 岩田書院 2010
→ 紙や本を「もの」として保存するときに必要な情報をまとめています。保存の現場で働く際には必須の知識です。
★【本館閲覧室2階 014.61/KAM】
中世の書物と学問』(日本史リブレット78) 小川剛生著 山川出版社 2009
→ 中世の人々はどのように書物を利用したか。書物をつくる・よむ・あつめる・ひくという視点から論じています。
★【本館閲覧室2階 210/NIH】
図説江戸の演劇書 歌舞伎編』 赤間亮著 ; 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館編 八木書店 2003
→ 歌舞伎関係資料に特化した劇書の解題です。
★【本館閲覧室4階 774.2/E24】

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作成:千葉大学附属図書館 2011.4.1